朝日日本歴史人物事典 「六郷政乗」の解説
六郷政乗
生年:永禄10(1567)
江戸初期の大名。出羽国(秋田県)本荘藩の初代藩主。兵庫頭。父は道行(戸沢家譜では政行ともいう),母は佐久間氏。初め出羽国仙北郡六郷を中心に勢力を持つ戦国大名で,天正19(1591)年豊臣政権より4518石の領地安堵の朱印状を拝領した。慶長5(1600)年の関ケ原の戦では,他の東北大名と異なる行動をとり,江戸を経由して東海道を上り駿河の金谷の徳川家康のもとに参陣した。その後常陸国(茨城県)府中1万石へ転封した。元和9(1623)年最上氏改易後の本荘へ転封し,2万石を拝領。本荘城下の再建設を行い,領内の経営に力を注ぎ,藩政の基礎を築いた。本荘で死去。
(長谷川成一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報