共擦(読み)ともずり

精選版 日本国語大辞典 「共擦」の意味・読み・例文・類語

とも‐ずり【共擦】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木の葉などが互いにすれあうこと。ともずれ。
    1. [初出の実例]「おく山の杉のともずり我なれやわが恋ゆゑに身を焦がすなり」(出典:類従本頼政集(1178‐80頃)下)
  3. 畳縁(たたみべり)一つ
    1. [初出の実例]「たたみにとりては、うんげん、かうらい、〈略〉ともすり、こもん、しゅすのへり共を、御座にしかせ」(出典:御伽草子・天狗の内裏(室町時代物語集所収)(室町末))

とも‐ずれ【共擦】

  1. 〘 名詞 〙ともずり(共擦)
    1. [初出の実例]「仏法は鍋のさかやき石の髭絵にかく竹のともすれのこゑ」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1666)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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