兵曹(読み)ヘイソウ

デジタル大辞泉 「兵曹」の意味・読み・例文・類語

へい‐そう〔‐サウ〕【兵曹】

旧海軍の下士官の称。上等・一等・二等の3階級がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「兵曹」の意味・読み・例文・類語

へい‐そう‥サウ【兵曹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制で太政官の一つ、兵部省の役所。軍務兵軍をつかさどる。
    1. [初出の実例]「偸居史局三年去、忝入兵曹一月強」(出典:菅家文草(900頃)一・拝戸部侍郎、聊書所懐、呈田外史)
  3. 近衛(このえ)将曹(しょうそう)及び衛門(えもん)の志(さかん)の唐名。〔拾芥抄(13‐14C)〕
  4. 鎮守府軍監の唐名。〔拾芥抄(13‐14C)〕
  5. 旧海軍の下士官。上は一等から下は三等まであったが、のち上等、一等、二等に改められた。
    1. [初出の実例]「何でも、兵曹(ヘイサウ)が一人に、水兵が二人で、皆、金をとられたと云ふ事です」(出典:猿(1916)〈芥川龍之介〉)
  6. 中国、漢代に兵事をつかさどった官名。隋・唐代にも置かれた。〔事物紀原‐撫事長民部・兵曹〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android