其身(読み)そのみ

精選版 日本国語大辞典 「其身」の意味・読み・例文・類語

その‐み【其身】

[1] 〘連語〙 前に述べた話題の身。そういう身。そういう人物。そういうみなり。
古事記(712)中「是(ここ)に其身(そのみ)本の如くに安平(たひら)ぎき」
[2] 〘代名〙
① (反射指示のように用いて) 自分自身の意を表わす。わが身。おのが身。
東関紀行(1242頃)前島より興津「さして思ひはなれたる道心も侍らぬうへ、その身たへたるかたなければ」
相手をさしていう。そなた。
※光悦本謡曲・白楽天(1464頃)「かく心ある詠歌を連らぬる、その身はいかなる人やらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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