精選版 日本国語大辞典 「安平」の意味・読み・例文・類語
あん‐ぺい【安平】
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北海道南西部,胆振(いぶり)支庁勇払(ゆうふつ)郡の町。2006年3月追分(おいわけ)町と早来(はやきた)町が合体して成立した。人口8726(2010)。
安平町北部の旧町。胆振支庁勇払郡所属。人口3906(2005)。1952年安平村から分立して追分村を創設し,53年町制。室蘭本線と石勝線が交わる。夕張山地西縁の丘陵と馬追丘陵が町域の大部分を占め,山林面積が広い。北部は由仁安平(ゆにあびら)低地の一角で,ここに農耕地が開け,安平川の段丘面に水田が立地する。夕張炭田の石炭輸送のために1892年,追分~夕張間に鉄道(現,JR石勝線)がしかれ,追分に機関区が置かれて以来,鉄道の町として発展した。1972年から国営の開発事業による酪農が導入され,メロン栽培も盛んである。千歳市に隣接しており,市街地南部に住宅団地造成が進められている。JR室蘭本線が通り,道東自動車道のインターチェンジがある。
執筆者:岡本 次郎
安平町南部の旧町。胆振支庁勇払郡所属。人口5225(2005)。町域の大部分は火山灰に覆われた丘陵地で,中央を安平川が南流する。1892年の北海道炭礦鉄道会社室蘭線(現,JR室蘭本線)の開通と94年の早来駅の開業に伴い,水利の便に恵まれた安平川支流の支安平川流域に鳥取団体,阿波団体の入植が相次いだ。また南の遠浅(とあさ)地区には牛馬飼育を目的とする牧場が開かれたが,酪農は1930年に滝川から入植した30余戸によって本格化し,チーズや練乳工場が設置された。現在も酪農中心の町で,特に遠浅は乳牛改良の先進地として多くの優良牛を道内外に供給する。また軽種馬の生産も歴史が古い。最近は苫小牧東部工業基地に対応した工業化も進められている。早来駅南西方の,国道234号線沿いには鶴ノ湯温泉(純食塩泉,11℃)がある。
執筆者:山下 克彦
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台湾の南西部にある台南市の一地区。台南市中心部の西約5キロメートルに位置し、台湾海峡に臨む小漁港があり、史跡地でもある。鯤(こんしん)ともよぶ。1623年オランダ人が台湾南部を占領し、この地にゼーランディア城(現、安平古堡(こほ))を築いた。この城は別名を紅毛(こうもう)城、番仔(ばんし)城または王城とよび、台湾最初の城であった。1661年、鄭成功(ていせいこう)が攻略し安平鎮(ちん)と改名、以後台湾府の所在地台南の外港として繁栄したが、曽文渓(そぶんけい)から流入する土砂の堆積(たいせき)により、しだいに港湾機能を失った。現在では城址(じょうし)が昔日のおもかげをしのばせている。
[劉 進 慶]
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