其迄(読み)それまで

精選版 日本国語大辞典 「其迄」の意味・読み・例文・類語

それ‐まで【其迄】

〘名〙
物事限度がある極限に達したこと。
太平記(14C後)一一「昔程嬰が我子を殺して幼稚の主の命にかへ〈略〉旧君の恩を報ぜし其れまでこそなからめ」
② 時間・状態・動作などの限度がもうそこまでで、その後はどうなるかわからないことを表わす。そこで終わりであること。それが限度であること。
※中華若木詩抄(1520頃)上「儒生たる者は、用られんもそれまで、用られまいもそれまで」
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉三「若い人と違って年老の事だ、放出されたら其迄(ソレマデ)だよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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