内殿村(読み)うちどのむら

日本歴史地名大系 「内殿村」の解説

内殿村
うちどのむら

[現在地名]福間町内殿

宗像郡の南端にあたり、糟屋かすや薦野こもの(現古賀市)との境界近くにそびえる飯盛いいもり(一五七・二メートル)を含め、集落は同山の北側に位置する。西は上西郷かみさいごう村、畦町あぜまち宿からの唐津街道が村のほぼ中央を南北に抜ける。枝村に楢木ならのき村がある(続風土記)

「訂正宗像大宮司系譜」によると、大治五年(一一三〇)二月九日大宮司宗像氏平が本木もとぎ・内殿を宗像社に寄進している。建久二年(一一九一)八月一日源頼朝は鎮西奉行天野遠景に命じ、宗像社神領内本木・内殿等地頭職を前大宮司宗像氏家に領掌させている(「関東御教書」宗像大社所蔵文書/鎌倉遺文一)。建永元年(一二〇六)七月一四日には幕府が同社領本木・内殿住人に宛て、両所への左衛門尉能綱の妨げを停止し宗像氏用に領掌させるよう命じている(「関東下知状」同文書/鎌倉遺文三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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