植物器官上の用語。中心柱の基本組織のうち、内皮(ないひ)と維管束組織との間にあって、環状に分布し、中心柱の最外層をなす部分をいう。種子植物の茎ではほとんど内皮が認められないため、本来の意味での中心柱の境界を定められず、したがって内鞘も指摘できない。しかし、こうした場合でも中心柱を想定し、篩部(しぶ)の最外部を内鞘とすることがある。裸子植物の根の内鞘はほとんどが数層であり、被子植物の多くは一層である。これらの植物の場合、側根は、この内鞘の柔組織の細胞が分裂を再開して増殖し、根端分裂組織を構成しながら、元の根を突き抜けて成長するという内生的起源によって生じる。なお、シダ植物における側根は内皮起源である。二次肥大する根では、形成層の一部は内鞘から生じ、またコルク形成層も内皮起源であることが多い。
[西野栄正]
機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...