日本歴史地名大系 「内高松不湖」の解説 内高松不湖うちたかまつふご 石川県:河北郡高松町内高松村内高松不湖[現在地名]高松町内高松内高松潟・高松湖ともいう。近世には内高松村の北、長柄(ながら)村の南に位置し、当不湖から流れ出る大谷(おおたに)川は内高松村を貫流し、横山(よこやま)不湖(現宇ノ気町)につながり、河北潟に注いでいた。前田利常の時、大谷川の河床に堀切を造り、不湖の水を排出して約一五町歩の水田を造ったという(河北郡誌)。元文元年(一七三六)の書上によれば長さ一〇町ほど、幅は広いところで七、八町ほどあるとあり(「加州郡方旧記」加越能文庫)、宝暦一四年(一七六四)の河北郡山川旧跡書上によれば、「内高松村領ニ御座候、年々砂吹込埋リ申候、はす并真蒋入交リ浅ク所ニ生申候、諸鳥も折々付申候」とある(三州旧蹟志二)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by