円福寺跡(読み)えんぷくじあと

日本歴史地名大系 「円福寺跡」の解説

円福寺跡
えんぷくじあと

[現在地名]伊集院町寺脇

横手よこてにあった臨済宗寺院。平安時代末期には建立されていたと伝え、「伊集院由緒記」によれば、弘安元年(一二七八)九月一五日付の紀時継・時持連署寄進状があったという。鎌倉時代前期に伊集院を領していた紀姓伊集院氏と関係が深い寺であったことになる。しかし紀姓伊集院氏の本宗家は一三世紀末までに没落した(薩隅日三州他家古城主来由記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android