ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「円筒ころ軸受」の意味・わかりやすい解説 円筒ころ軸受えんとうころじくうけcylindrical roller bearing 転動体に円筒状のころを用いたころがり軸受の一種で,通常はラジアルころ軸受をさす。ころと内外輪がほぼ線接触をするので,ラジアル負荷能力が大きく,衝撃荷重に対しても強い。摩擦係数もほかのころ軸受より小さいので重荷重,高速回転に適している。円筒ころ軸受は,内輪,外輪の両側につばがつくもの,つかないものと片側にのみつばがつくものなどさまざまな形式がある。つばのつかない軸受では軸方向の動きが自由であるため,軸方向荷重を受けることはできないが,軸の熱膨張による拘束力を除くことができる。また,内輪と外輪を分離できるので,組立てや分解作業が容易である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by