円頓寺跡(読み)えんどじあと

日本歴史地名大系 「円頓寺跡」の解説

円頓寺跡
えんどじあと

[現在地名]宍喰町宍喰浦

もと祇園ぎおん山麓にあった真言宗寺院。駅路山と号した。本尊観音菩薩。創建年代は未詳ながら、和泉国久米田くめだ(現大阪府岸和田市)の快尊の弟子快厳が開祖と伝え(宍喰風土記)、宍喰城主藤原元信の菩提寺であったという(阿波志)。慶長三年(一五九八)に駅路寺に指定され、蜂須賀家政から寺領一〇石余を充てられるとともに、往還する旅人への休泊に関する掟書を下されている。同九年の震潮の被害の様相を記した旧記がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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