再循環(読み)サイジュンカン

化学辞典 第2版 「再循環」の解説

再循環
サイジュンカン
recycle

リサイクルともいう.反応器より出た生成物分離器に送り,すでに反応の完了した生成物と未反応物質とに分離して,未反応物質をふたたび反応器に送り返すこと.目的とする生成物の生成効率をあげるのに役立つ.反応の場合ばかりでなく,固体粒子粉砕機の場合のように,粉砕された粒子を製品とし,一方,まだ十分に粉砕されていない粒子を分離して,原料粒子と一緒にふたたび粉砕機にかけるときなどにもいう.なお,自然界で植物二酸化炭素を吸収して酸素を放出し,動物が逆に酸素を吸収して二酸化炭素を放出する例のような循環系のことをいう場合もある.また最近では,生活廃水などを高次処理して中水道として再利用したり,プラスチック,そのほか廃棄物を再利用することをいう場合もある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android