普及版 字通 「冱」の読み・字形・画数・意味
冱
6画
(異体字)
6画
[字訓] こおる・さえる
[字形] 形声
声符は互(ご)。〔玉〕に「(こご)ゆるなり」とみえ、寒さのため冰り、ものが凝り固まることをいう。〔荘子、斉物論〕に、至人の徳を称して「河冱るも(こご)えしむること能はず」という。わが国では寒さのさえることをいい、(冴)の字を用いるが、字形を誤ったものであろう。互に連互する意があり、広く結氷してゆく状態をいう。
[訓義]
1. こおる、さむくてこおりつく、ふさぐ。
2. こごえる、さむい。
3. かたい、ふさぐ、とじる。
4. さえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕冱・ トヅ・フセグ・コホリ・サユ・ミテリ・コル・サムシ
[熟語]
冱陰▶・冱寒▶・冱涸▶・冱泉▶・冱沢▶・冱閉▶
[下接語]
陰冱・寒冱・渙冱・凝冱・涸冱・水冱・雪冱・冬冱
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報