日本歴史地名大系 「出海村」の解説 出海村いずみむら 愛媛県:喜多郡長浜町出海村[現在地名]長浜町出海伊予灘沿岸の海村。西側は断層崖海岸を浸食した尾中(おなか)・土居(どい)の両河川による小沖積低地があるが、大部分は山地。現長浜町最西端の西宇和郡境に位置する。「大洲旧記」によると、戦国期水上(みずかみ)城主であった兵頭石見守直政は、天正一三年(一五八五)小早川隆景の率いる伊予征討軍によって下野させられ、その子宇右衛門から庄屋となり、世襲して明治に至った。元和九年(一六二三)以降、新谷藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の喜多郡の項に「出海村 日損所、茅山有」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報