日本歴史地名大系 「出灰村」の解説 出灰村いずりはむら 京都市:西京区出灰村[現在地名]西京区大原野(おおはらの)出灰町西京区最西端にあり、芥(あくた)川上流出灰川東岸の谷底集落。西岸は丹波桑田郡(現大阪府高槻市)に属し、水系としては摂津側の地域。域内のポンポン山は集落の東南約一・三キロ、老ノ坂から天王山(現乙訓(おとくに)郡大山崎町)にいたる丘陵の最高峰(海抜六七八・九メートル)で、京阪地方と丹波高原一帯を展望できる。登路は出灰・下条(しもじよう)・川久保(かわくぼ)の各集落からあるが、高槻市原(はら)の神峰山(かぶさん)寺から本山(ほんざん)寺を経ての尾根伝いと、善峰(よしみね)寺からが一般的。 出灰村いずりはむら 大阪府:高槻市出灰村[現在地名]高槻市出灰丹波国桑田(くわた)郡に属し、摂津国島上(しまかみ)郡原(はら)村の北東にあり、芥(あくた)川上流の出灰川右岸に位置する。同川を挟んで東から南は山城国乙訓(おとくに)郡出灰村(現京都市西京区)で、両集落は両国橋でつながっており、この谷間を立(たち)谷という。北部に垣内谷口がある。集落南方で出灰川に流入する田能(たのう)川沿いに丹波街道が通る。出灰の地名は乙訓郡灰方(はいがた)・灰谷(はいたに)(現同上)とともに古来石灰を産し、朝廷に納めたことによるという(山城名勝志ほか)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報