日本歴史地名大系 「出羽街道」の解説 出羽街道でわかいどう 新潟県:岩船郡出羽街道村上城下から北へ向かい、出羽国庄内(しようない)平野の鶴岡(つるおか)城下(現山形県鶴岡市)に達する近世の街道。出羽道・羽州街道・庄内通などともよばれた。正保国絵図による経路は村上城下から北の三面(みおもて)盆地に出て、猿沢(さるさわ)―塩野町(しおのまち)―蒲萄(ぶどう)を経て蒲萄峠を越え(以上現朝日村)、大毎(おおごと)―北黒川(きたくろかわ)―荒川(あらかわ)―中継(なかつぎ)―小俣(こまた)(現山北町)に至る。ここから北の堀切(ほりきり)峠(現同上)を越えて小名部(おなべ)(現山形県西田川郡温海町)へ出る道と、小俣(おまた)川沿いに東へ出て雷(いかずち)村から雷峠(現山北町)を越えて関川(せきがわ)(現温海町)へ出る道に分れる。村上から堀切峠までは一里一〇町五三間で、塩野町以北は一〇月から四月までは雪が深く牛馬の通行ができなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報