分分(読み)ぶんぶん

精選版 日本国語大辞典 「分分」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぶん【分分】

〘名〙 (形動)
それぞれ身分に応じていること。身分相応であること。また、そのさま。
今昔(1120頃か)三「各、勢、長じて分分に威勢を施し、皆、世を恣にす」
② 別々になされること。
※羅葡日辞書(1595)「Admutilo〈略〉キズヲ ツクル、bunbunni(ブンブンニ)キル、ヒキサク」

わいわい‐し【分分】

〘形シク〙 「わきわきし(分分)」の変化した語。
書紀(720)推古三四年五月(岩崎本訓)「性(ひととなり)武略(たけきたはかり)有りて、亦、弁才(ワイワイシこと)有り」

わきわき‐し【分分】

〘形シク〙 はっきりしている。あきらかである。また、きわだっている。わいわいし。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「物ごとに了了(ワキワキシク)見がほしく」

わけ‐ぶん【分分】

〘名〙 =わけまえ(分前)〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android