弁才(読み)ベンサイ

精選版 日本国語大辞典 「弁才」の意味・読み・例文・類語

べん‐ざい【弁才・辯才】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「べんさい」とも ) 仏語。弁舌の巧みなこと。口才。能弁。四無碍解(しむげげ)
    1. [初出の実例]「砥智慧刀、涌辯才泉、被忍辱介、駕慈悲驥」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. 「ついせう・べんざいにて主人をたぶらかし」(出典:寸鉄録(1606))
    3. [その他の文献]〔李白‐陪族叔当塗宰詩〕

べ‐ざい【弁才・弁財】

  1. 〘 名詞 〙
  2. べざいぶね(弁才船)」の略。〔和漢船用集(1766)〕
  3. 売春婦をいう。
    1. [初出の実例]「信州上田にべざいあり」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)里のをだ巻評)

べん‐ざい【弁才・弁財】

  1. 〘 名詞 〙べざいぶね(弁才船)
    1. [初出の実例]「碇泊して居た多くの〈略〉大艀、辨才(ベンザイ)」(出典津軽海峡(1904)〈島崎藤村〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む