分担保存(読み)ぶんたんほぞん(その他表記)shared storage

図書館情報学用語辞典 第5版 「分担保存」の解説

分担保存

図書館協力の一つで,複数の図書館が,分担する主題や資料の種類をあらかじめ定めておき,それに基づき保存すること.収集対象とする出版物の増大,利用者の要求多様化,書庫スペースの制約など,図書館を取り巻く環境の変化などを背景とし,地域や館種が同じ参加館の間で協定を結び,利用頻度の低下した資料について,特定の図書館が保存に責任を持つ仕組みである.その他の図書館は重複資料を廃棄できるようになる.分担保存のためには,あらかじめ保存すべき資料を選定し,保存基準を決めておく必要がある.日本の公共図書館では,雑誌新聞を対象とした分担保存の事例が見られる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む