分解原理(読み)ぶんかいげんり(英語表記)decomposition principle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分解原理」の意味・わかりやすい解説

分解原理
ぶんかいげんり
decomposition principle

変数の数が多い大規模な数理計画において,全体問題をいくつかの部分問題に分解し解くこと。計算量,計算時間,必要なコンピュータの規模などの点で有利であるため多く用いられる。全体問題の分解は部分問題間の干渉がなるべく小さくなるように行なわれるが,部分問題は互いに完全に独立していないので,全体として統合をはかる必要がある。最初,線形計画法の分解原理がジョージ・B.ダンツィークフィリップウォルフにより提唱され,その後非線形計画法や最適制御問題の解法にも拡張された。そして多品種生産計画,ネットワークシステム構成フローの制御などの実際問題に適用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android