日本歴史地名大系 「分間浦」の解説 分間浦わまのうら 大分県:中津市田尻村分間浦[現在地名]中津市田尻 和間「万葉集」巻一五に「佐婆の海中にして、忽に逆風に遭ひ漲浪に漂流す。経宿して後に、幸に順風を得て、豊前国の下毛郡の分間(わくま)の浦に到着す。是に迫ひて艱難を怛み、悽惆して作る歌八首」と注記される。現在田尻(たじり)の東に和間(わま)、西に合馬(おうま)がある。「豊前志」は「此の分間を昔より誰もワマと訓めるはいかにぞや。分をワと訓むべきやう無し。ワカル、ワカツのカル、カツを省きてワとのみ云ふ事、古言に例なき事なるをや。故、按ふに分は万の字に書体の似たるより書き違へしものにて、万間なるべく所思ゆ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by