切り首(読み)きりくび

精選版 日本国語大辞典 「切り首」の意味・読み・例文・類語

きり‐くび【切首・斬首】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 首を切ること。ざんしゅ。また、切り落とされた首。首級。しるし。
    1. [初出の実例]「現はれ出でたる以前の武士、片手に携げし砍首(キリクビ)を、那(か)八代目先へさしつけ」(出典人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)五)
  3. 歌舞伎小道具の一つ。切り落とされた首のつくりもので、首実検の場などに用いる。「暫(しばらく)」などのように一時に多数を切る時には、数珠つなぎにして用いる。
    1. [初出の実例]「と奴八人、かかる。昌俊、大太刀を抜き、首を切る。皆々、ぶっかぶり、切り首、ばらばらと抛り出す。昌俊、刀を担ぎ、『さらば』」(出典:歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)三立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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