切立てる(読み)キリタテル

デジタル大辞泉 「切立てる」の意味・読み・例文・類語

きり‐た・てる【切(り)立てる】

[動タ下一][文]きりた・つ[タ下二]
激しく切ってかかる。切りまくる。「多勢に―・てられる」
切ったり削ったりして、鋭くそそり立つようにする。
「東の岸を高く屏風の如くに―・てたれば」〈太平記一四

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精選版 日本国語大辞典 「切立てる」の意味・読み・例文・類語

きり‐た・てる【切立・斬立】

  1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]きりた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 切りはじめる。切りかかる。
  3. 激しく切って相手を圧倒する。切りまくる。
    1. [初出の実例]「かたきは大太刀、大長刀でふるまへ共、信連が衛府の太刀に切たてられて」(出典:平家物語(13C前)四)
  4. 石を切断する。石を割る。
    1. [初出の実例]「イシオ qiritatçuru(キリタツル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
  5. 山肌、崖(がけ)などを切って立てたように鋭くそばだたせる。
    1. [初出の実例]「東の岸を高く屏風の如くに切立たれば」(出典:太平記(14C後)一四)

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