切込窯跡
きりこめようせき
[現在地名]宮崎町宮崎 切込
宮崎町の中心部から北西五キロほど離れた地点にあり、山麓の南斜面を利用して窯が構築されていた。宮城県では数少ない磁器を中心に生産した江戸時代の窯である。天保一二年(一八四一)の山林代百七切割符(檜野家文書)によれば、東山・中山・西山の三ヵ所に窯があったようである。東山と中山については不確かであるが、西山窯跡は昭和一四年(一九三九)石巻の毛利総七郎が、昭和二五年には宮城県史編纂委員会が発掘調査をしている。また、昭和五〇年には東北大学の芹沢長介によって、西山窯付属の磁器製作工房跡が発掘調査された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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