切音(読み)きりごえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「切音」の意味・わかりやすい解説

切音
きりごえ

仏教声楽の演奏法の一つで,「切声」とも書く。 (1) 論義の歌唱法または曲節一種。一字一字を切るごとく等拍に唱える。 (2) 天台声明における速度拍子,旋律法に関する用語。非拍節的な序曲では,長音の対概念として用いられ,旋律が比較的短く速いものをいう。拍節的な定曲では,4種ある拍子のうちの一つで,西洋音楽の2拍子にあたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android