きり‐もち【切餠】
- 〘 名詞 〙
- ① 熨斗餠(のしもち)を四角に切ったもの。《 季語・冬 》
- [初出の実例]「切餠百枚之端、而盛二於銀御器一、以二磨粉木一摩レ之、加レ漿、以二柳匕一供レ之」(出典:九暦‐逸文・天暦四年(950)八月五日)
- ② ( 形が①に似ているところから ) 江戸時代、一分銀百枚(二五両)を四角く紙に包んで封印をしたもの。また、歌舞伎などで、小道具の一つとして、方形の木をしんとして紙に包んで用いるもの。
- [初出の実例]「此石をもう一つ買って、すっかり封じて切餠(キリモチ)〈二十五両包み〉はどうだ」(出典:歌舞伎・勧善懲悪覗機関(村井長庵)(1862)三幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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