日本歴史地名大系 「刈萱城跡」の解説 刈萱城跡かりかやじようあと 長崎県:松浦市岳崎村刈萱城跡[現在地名]松浦市星鹿町 岳崎免星鹿城(ほしかじよう)山(一二四・九メートル)に築かれた中世の城跡。鎌倉期の築城と推定する説があり、源頼朝により筑前国に領知を得た加藤左衛門重氏が建久二年(一一九一)に築城したという。重氏はやがて六ヵ国を支配するようになり、さらに肥前松浦一族の本貫の御厨(みくりや)庄に出向いてみずから城山に築城、その年代は建久二年という(西陽記録・肥前記)。なお石童丸の哀話は当城を舞台とするという所伝があるが、当城に関する由来も説経「苅萱」から採ったものか。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by