初富村(読み)はつとみむら

日本歴史地名大系 「初富村」の解説

初富村
はつとみむら

[現在地名]鎌ヶ谷市初富・北初富きたはつとみくぬぎ山くぬぎやま一―五丁目・中央ちゆうおう一―二丁目・東初富ひがしはつとみ一―六丁目・南初富みなみはつとみ一―六丁目・右京塚うきようづか北中沢きたなかざわ一丁目・富岡とみおか一―三丁目・初富本町はつとみほんちよう一―二丁目・東中沢ひがしなかざわ一―二丁目・東鎌ひがしかま一丁目など、松戸市初富飛地はつとみとびち

中沢村の西から北にかけて展開する中野なかの(小金牧のうち)が明治期に開墾されて成立した村。北は同様の開発経緯をもつ五香六実ごこうむつみ(現松戸市)など。旧下総牧(小金牧・佐倉牧)の開墾事業は東京府下の窮民や旧下級幕臣への授産などを目的として明治二年(一八六九)に始められた。開墾会社が設立され、初めは東京府開墾局の管轄であった。各開墾地には入植順に村名が付けられたが、初富の名は入植者が当地に最初に入ったことによるもので、命名は開墾局御用掛北島秀朝による。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android