初島新田(読み)はつしましんでん

日本歴史地名大系 「初島新田」の解説

初島新田
はつしましんでん

[現在地名]尼崎東初島町ひがしはつしまちよう北初島町きたはつしまちよう南初島町みなみはつしまちよう

松島まつしま新田の南に位置する。享保九年(一七二四)に開発されたが詳細は不明。幕末まで尼崎藩領(尼崎市史)。天明八年(一七八八)の巡見使通行用留帳(岡本家文書)によれば高二〇〇石、家数一六・人数九一、通船九、高札一、年寄善太郎。天保九年(一八三八)の巡見使通行用留(同文書)によると氏神貴布禰きふね神社(尼崎にあり)、高札一所、船一〇、家数二二・人数一一四、開発人半六・年寄常七。文久三年(一八六三)五月には摂海防備計画の一環として、現南初島町に砲台場を築造するため地鎮祭が執行されている(「尼崎藩砲台場築立祈願所記録」貴布禰神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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