初島(読み)はつしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和歌山県北西部,有田市北西部の地区。旧町名。 1962年有田市に編入紀伊水道に臨む工業地区で,石油精製工場があり,北東に続く海南市下津とともに下津臨港石油工業地域を形成。 JR紀勢本線初駅がある。
静岡県最東端,相模湾に浮ぶ島。熱海市に属し,中心市街熱海南東約 10kmのにある。南北 0.6km,東西約 1.2km,面積 0.44km2玄武岩から成る台地状の小島。江戸時代以降戸数 42戸に定められ,次男三男は島を離れる慣行が存続していた。なお魚介類の水揚げなどは共同かつ収益均分であった。 1975年頃から観光開発が進み,バケーションランド,ホテル,キャンプ場などが開設された。たくあん用ダイコンの栽培を主とした畑作が行われるが,農家はほとんどが民宿を経営している。熱海・伊東港から定期船の便がある。
別称筑後初島。福岡県南西端,有明海にある人工島大牟田市に属し,その沖合い約 2kmに位置する。直径 135mの円形をなす。三井三池鉱業所が有明海底の炭層を採掘するため,石炭採掘現場の排気施設として 1949年着工,約2年の歳月を費やして完成された。

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百科事典マイペディアの解説

静岡県熱海市に属する小島。市街の南東約10kmに浮かぶ低平な段丘島で,面積0.35km2。耕地は各戸平等に分割され,共同漁業の労働力維持のため,天保年間(1830年―1844年)以来戸数は42戸と決められていた。花卉(かき)栽培も盛んで,観光地化が著しい。熱海,伊東から定期船が就航。
→関連項目熱海[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

相模灘に浮かぶ小島。静岡県熱海市に属する。古くは波津幾(はつき)島,波(は)島とも呼ばれた。熱海港の南東沖合約10kmに位置し,集落は北岸の平地にある。面積0.35km2。玄武岩質溶岩からなる台地状の島で最高点の標高は51m,周囲は海食崖にかこまれる。耕地用水に恵まれず,共同漁業の労働力と収益均分制を維持するため,江戸時代から戸数は42戸と決められ,イサキの追込網をはじめ,テングサ,アワビ,サザエなどの漁業を生業とし,漬物用のダイコンの特産もみられたが,熱海港,伊東港から定期船が就航し観光地化がすすんだため,民宿やレジャー施設が増加した。
福岡県大牟田市新開町の沖合約2kmにある人工島。直径134.5mの円形で標高8.5m。陸上部を掘りつくして海底の炭層を採掘中の三井鉱山三池炭鉱が,坑内の排気のために約2年をかけて1951年に築造し,中央に坑底まで内径7m,深さ191.4mの排気立坑を54年に完成した。また70年には,陸地より5.5kmの沖合に,新鮮な空気を坑内へ送るために直径92mの人工島三池島が完成した。【土井 仙吉】

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大辞林 第三版の解説

静岡県熱海市の市街の南東方10キロメートルの沖合にある小島。近世以降戸数を四二戸前後に保ち共同体の生活を守った。1980年(昭和55)の送水パイプ完成後は観光地化が進んだ。旧名、端島はしま

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精選版 日本国語大辞典の解説

静岡県熱海市、魚見崎の東南方約九キロメートル沖合の相模灘にある小島。江戸初期から戸数を四二戸に保ち、イサキ追込網の共同操業を行なうなど共同体としての規制力の強いことで知られたが、第二次大戦後、その風習は失われた。古くは端島(はしま)、波島(はしま)、波津幾島(はつきしま)とも。

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