甘藷(読み)カンショ

関連語 名詞 実例 初出

旺文社日本史事典 三訂版 「甘藷」の解説

甘藷
かんしょ

江戸時代の代表的備荒作物
甘藷はすでに17世紀に中国福建省から琉球を経て九州など西国に伝播していた。将軍徳川吉宗が深見有隣献言により,西国地方の凶作対策に効果があった甘藷の栽培青木昆陽に命じ,備荒用作物として奨励。以来関東北陸にも普及した。琉球では唐芋 (からいも) ,九州で琉球芋,その他の地方では薩摩芋とも呼ばれる。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の甘藷の言及

【金東仁】より

…言文一致を一歩進めた個性的な文章,簡潔な叙述と単一な構成,作中人物の個性的な性格創造により,朝鮮における近代的短編小説の確立者とされる。性と金銭に溺れ道徳的に破滅して死にいたるヒロインを描く《甘藷》(1925)はその代表作。彼はしばしばこうした衝撃的題材を好み,《狂炎ソナタ》《狂画師》《大首陽》なども反良識,反常識の挑戦的作品だが,思想的奥行に欠け《金実伝》では暴露趣味に堕している。…

※「甘藷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android