浦初島(読み)うらのはつしま

精選版 日本国語大辞典 「浦初島」の意味・読み・例文・類語

うらのはつしま【浦初島】

  1. 和歌山県有田市の西方海上にある沖ノ島地ノ島総称歌枕。後撰集定家本の本文により、中世においては摂津国の歌枕ともされたが、紀伊国の歌枕と考えられる。
    1. [初出の実例]「あな恋しゆきてや見ましつのくにの今も有てふ浦のはつ嶋〈戒仙〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋三・七四二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「浦初島」の解説

浦初島
うらのはつしま

歌枕。「後撰集」に載る戒仙法師の

<資料は省略されています>

が証歌であるが、この第三句、諸伝本により「津の国の」ともあり、「五代集歌枕」「八雲御抄」も紀伊国の名所としつつも注を付している。しかし「初島」の名の伝わるのは紀伊の当地で、「玉勝間」も地ノ島・沖ノ島を浦初島であるとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android