初村(読み)はつむら

日本歴史地名大系 「初村」の解説

初村
はつむら

[現在地名]志摩町初

可也かや山北東麓の低地元岡もとおか(現福岡市西区)船越ふなこし村を結ぶ道と前原まえばる村と野北のぎた村を結ぶ道が直行する地点にある。南は師吉もろよし村、北は井田原いだわら村。応永六年(一三九九)五月七日、少弐貞頼は初村名などを小金丸筑前に預け置いた(「少弐貞頼知行預ケ状」改正原田記附録/大日本史料七―三)。もとは師吉村の枝村。元和四年(一六一八)に高分れし、郡帳では本村として扱ったが、元禄郷帳・国絵図作製の際に師吉村の「高分り枝郷」とされ、宗旨改も枝郷の格で行うこととなった(「郷帳」九州大学法学部蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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