初音ミク(読み)ハツネミク

知恵蔵 「初音ミク」の解説

初音ミク

擬人(ぎじん)化されたボーカル音源で、2007年8月から札幌のクリプトン・フューチャー・メディアが販売している。音階と歌詞を入力すると、ボーカルパートとバックコーラスを作成できる、歌声合成ソフトである。そのままだと、単に音声上のバーチャルシンガーなのだが、キャラクターにリアリティーを持たせるため、イラストレーターKEIが作成した画像が用意され、年齢=16歳、身長=158cm、名前=初音ミクなどの具体的プロフィールが与えられている。まさにユーザーが思い通りに使いこなせるバーチャルアイドルなのである。ユーザーは初音ミクが歌ったカバー曲やオリジナル曲を動画サイトに投稿するなど、二次制作の素材として活用しているが、次第にキャラクター自身が一人歩きを始め、人気を博している。

(稲増龍夫 法政大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「初音ミク」の意味・わかりやすい解説

初音ミク
はつねみく

ヤマハが開発した歌声を合成する技術であるボーカロイドVOCALOIDを使用したDTM(デクストップ・ミュージック)ボーカル音源の製品名。また、そのキャラクター。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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