初鶏(読み)ハツトリ

デジタル大辞泉 「初鶏」の意味・読み・例文・類語

はつ‐とり【初鶏】

元旦の暁に鳴くにわとり 新年「―や夜の名残りゆ愚か犬/草田男
夜明け最初に鳴く鶏。一番鶏いちばんどり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初鶏」の意味・読み・例文・類語

はつ‐とり【初鶏・初鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 元日の朝一番に鳴く鶏。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「はつとり などしても春なり。元日暁のとりのはつ音なり」(出典:無言抄(1598)下)
  3. 明け方の最初に鳴く鶏。一番どり
    1. [初出の実例]「暁には、はつ鳥なか鳥しば鳥とみしきりなくに、はつ鳥には必ず、やこゑ鳴く也」(出典:奥義抄(1135‐44頃)下)

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