別鍋(読み)べつなべ

精選版 日本国語大辞典 「別鍋」の意味・読み・例文・類語

べつ‐なべ【別鍋】

〘名〙 他の人とは別に煮炊きした食事をすること。また、その食事。特に、一家主人、または長男など、家族一部が優遇されている場合、逆に、仲間はずれにされ共同飲食を拒まれた場合など。葬儀の際、死忌を避けるため別火(べっか)で煮炊きすることもいう。
女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉一二「下宿人南京米を食はせておき乍ら自分は別鍋の日本米を食ふといったのが多い」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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