利生山寺跡(読み)りしようざんじあと

日本歴史地名大系 「利生山寺跡」の解説

利生山寺跡
りしようざんじあと

[現在地名]日置町大字日置上 坂本

古くは利生山永福えいふく寺と称した。享保六年(一七二一)の利生山再興記(「注進案」所収)によると、長徳三年(九九七)創建とする。日置八幡宮の天正九年(一五八一)の棟札に「利生山住持権少僧都祐弁」とあるから、同社とも関係が深かったらしいが、その後廃絶し、享保六年、遺存の薬師如来像を安置する小堂を建てた。天保元年(一八三〇)一月一一日、利生山寺の古跡という田地畦畔から青銅製経筒が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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