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利田 りでん

世界大百科事典 第2版の解説

りでん【利田】

平安後期,検田によらずに国衙から租税官物を賦課された田地のこと。12世紀半ばころ,伊賀国の東大寺領黒田・玉滝両荘民の出作公田における官物段別率法をめぐる紛争が起こった。そのさいの史料によると,出作公田の官物徴収に当たっては,(1)検田を行わず旧田文にしたがって田数を確定する,(2)検田により田数を確定する,(3)検田を行わず利田請文の提出によって田数を確定するという,3通りの方法があった。古代の公出挙(くすいこ)制変質の過程で,利稲分を田地に率する(割り当てる)利稲率徴制が出現し,やがて利稲を負担する田地が固定化して〈利稲田〉〈利田〉が成立した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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