利益集団自由主義(読み)りえきしゅうだんじゆうしゅぎ(その他表記)interest group liberalism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「利益集団自由主義」の意味・わかりやすい解説

利益集団自由主義
りえきしゅうだんじゆうしゅぎ
interest group liberalism

T.J.ロウィによれば,多元主義的民主主義の実態を指してこう呼ぶ。すなわち,産業業種といったレベルの特殊利益団体と,それと関係の深い官庁,そしてそこでの利権に敏感な政治家の3者の結合から成る単位利益政治を牛耳っており,政治の公益に基づく統治が失われている,と警告を発した。そこでの特徴は,(1) 組織利益を同質とみなす,(2) 組織利益の普遍性前提とする,(3) 政府役割を受動的に考える,というものがあげられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android