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利神城 りかんじょう

日本の城がわかる事典の解説

りかんじょう【利神城】

兵庫県佐用郡佐用町にあった山城(やまじろ)。室町時代の播磨赤松氏の一族、別所氏の居城。1349年(貞和5)に、赤松一族の別所敦範が白旗城の北の守りとして利神山に山城を築いたのが始まりで、以来、赤松一族の拠点となった。一時山名氏が領したが、4代目の別所治定が城主に復帰し、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)の中国攻めで落城した。1600年(慶長5)関ヶ原の戦いの後、姫路城主池田輝政の甥、池田由之が平福領2万3300石の領主となった。由之は標高373mの利神山上に5年の歳月をかけて広壮な城郭を築き、山麓には城主屋敷、武家屋敷を配し、街道沿いに町人地を設けるなど、城下町を整備した。由之の後、輝政の弟長政(ながまさ)、輝政7男輝興(てるおき)と代わり、1631年(寛永8)輝興が赤穂に移り、平福藩は廃藩となって利神城も廃城となった。池田氏の移封後、平福の地は旗本松平康朗5000石の所領となり、陣屋が築かれ明治にいたった。現在、山頂には本丸、二の丸、大坂丸などの石垣群が旧態を保って残っている。また平福には宿場町の面影がよく残っている。智頭急行鉄道平福駅からバス、平福下車。◇利神山上の3層の楼閣のあたかも雲を衝くような威容から、雲突城(うんとつじょう)とも呼ばれた。

出典|講談社日本の城がわかる事典について | 情報

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