刺田比古神社
さすたひこじんじや
[現在地名]和歌山市片岡町二丁目
和歌山城の南にあり、刺
比古命・道臣命を祭祀。旧県社。岡ノ宮と通称される。社名は元禄一三年(一七〇〇)神祇道管領卜部兼敬の勘文により命名した(和歌山史要)。「延喜式」神名帳に載る名草郡「刺田比古神社」に比定され、「紀伊国神名帳」に「従五位上刺田比古神」とみえる。「続風土記」によると、岡・広瀬・吹上・塩道(現和歌山市)の産土神で岡宮・岡明神・九頭明神ともよばれ、嘉吉年間(一四四一―四四)氏子が社を再興し、天正一三年(一五八五)羽柴氏の入国で社領は没収されたが、和歌山城代桑山重晴が同一七年社殿を修復したという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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