し‐らく【刺胳・刺絡】
- 〘 名詞 〙
- ① 静脈を刺して、悪血を流し去ること。また、その術。漢方の医術にはじまるとも、オランダ流外科の治療法ともいう。瀉血(しゃけつ)。
- [初出の実例]「阿蘭にても諸瘡瘍多くは発汗剤を与へ、鬱毒を折き、或刺絡して亢る血を瀉すると説り」(出典:形影夜話(1810)上)
- ② ( 比喩的に ) 抜き取ること。
- [初出の実例]「其他爾々、皆直接間接公等国民の財布に刺絡を与へ、若くは灌注を施す底の大々的関係を有せし事件なりき」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉附録)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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