刺貫(読み)さしぬき

精選版 日本国語大辞典 「刺貫」の意味・読み・例文・類語

さし‐ぬき【刺貫】

〘名〙 織込み緯(よこいと)一種紋織物などで、緯が縫針で刺したように経(たていと)の上に現われているもの。また、その地合
歌舞伎法懸松成田利剣(1823)四立「振り袖、刺貫(サシヌキ)稚児の拵へにて、竹花活に海棠の差したるを持ち、出て来る」

さし‐つらぬ・く【刺貫】

〘他カ五(四)〙 とがったもの、鋭いもので突き刺して貫く。さしとおす。
※九冊本宝物集(1179頃)九「鉾のさきにくろらかなるししむらをさしつらぬきて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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