前大峰(読み)まえ たいほう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「前大峰」の解説

前大峰 まえ-たいほう

1890-1977 明治-昭和時代の漆芸家。
明治23年11月10日生まれ。輪島塗沈金師(ちんきんし)3代橋本佐助(雪洲)にまなぶ。昭和4年帝展に入選し,翌年「沈金遊鯰文手筥」で特選。30年人間国宝。昭和52年6月8日死去。86歳。石川県出身。本名は得二。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の前大峰の言及

【輪島塗】より

…沈金の技法は享保(1716‐36)のころ館順助によって始められ,天保年間(1830‐44)には橋本佐助が蒔絵に沈金を併用した綆紗(こうさ)塗を考案した。近年では人間国宝の前大峰(まえたいほう)(1890‐1977)を生んでいる。輪島漆器には独特の生産機構がある。…

※「前大峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android