前置増幅器(読み)ゼンチゾウフクキ

化学辞典 第2版 「前置増幅器」の解説

前置増幅器
ゼンチゾウフクキ
preamplifier

増幅器前段に置かれる増幅回路.プリアンプともいう.検出器からの信号を忠実に損失なく増幅器に伝えるためには,その間の接続ケーブルをできるだけ短くする必要がある.なぜなら,ケーブルが長いと浮遊容量も大きくなり,高周波やパルスが容量を通して逃げてしまうからである.また,ひずみ雑音の原因ともなる.しかし,検出器の設置空間や環境などのため,必ずしも増幅器などの測定器一式を同一か所に置くことができない場合が多い.そのため,検出器の近くに最小限必要な回路のみを置く.これを前置増幅器という.前置増幅器には二通りのはたらきがあり,カソードフォロアーやエミッターフォロアーのように,検出器出力回路の出力抵抗(出力インピーダンス)を低くして浮遊容量の影響を避けるためのものと,検出器の微弱信号を増幅するためのものとがある.前者の場合,信号の増幅が目的でなく増幅率は1以下である.後者の場合,利得安定化および雑音特性改善のために負帰還回路とするのが一般的である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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