前里添村(読み)まいざとうすういむら

日本歴史地名大系 「前里添村」の解説

前里添村
まいざとうすういむら

[現在地名]伊良部町前里添まえざとそえ

伊良部島東部に位置し、南は池間添いきやますうい村に接する。地元ではアガイジャトゥ。平良ぴいさら間切の池間島内池間・前里両村(現平良市)からの出作地に定住して成立した村で、前里添村と称される。集落を形成した地は古くは佐那浜さなはまとよばれ、現在では佐良浜さらはまという。当地の祭祀は池間添村と共同で池間村から勧請したウハルズ御嶽(通称ナナムイ)を中心に行われている。前里添村の名は、一九〇三年(明治三六年)の県統計書が初見であるが、近世中期から池間村民により出作りが行われていた。向裔氏正統家譜の乾隆一三年(一七四八)の記事に池間村から佐名浜に渡り、耕作していることがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android