副交感神経興奮剤(読み)フクコウカンシンケイコウフンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「副交感神経興奮剤」の解説

副交感神経興奮剤

製品名
《ベタネコール塩化物製剤》
ベサコリン(サンノーバ、エーザイ

 慢性胃炎、迷走神経切断後、手術後および分娩後の腸管麻痺麻痺性イレウス、手術後・分娩後および神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難(尿閉)の治療に用いられます。


発疹ほっしんなどの過敏症状、コリン作動性クリーゼ(悪心・嘔吐腹痛徐脈など)をおこすことがあります。このような症状がおこったときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。


②頭痛、発熱、動悸どうき、腹痛、吐き気・嘔吐、唾液分泌過多などが現れることがあります。


 こうした症状が現れたときは、医師に相談してください。


①散剤で、1日3~4回に分けて服用します。かってな判断で増量・減量したりせず、医師・薬剤師の指示をきちんと守ってください。


②甲状腺機能亢進症、気管支喘息、消化管・膀胱頸部閉塞、消化性潰瘍、冠動脈閉塞、強度の徐脈、てんかんパーキンソニズムのある人、妊婦・妊娠している可能性のある人は、使用できません。


 このような人は、あらかじめその旨を医師に報告してください。


③ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。とくに、ピロカルピン塩酸塩製剤、セビメリン塩酸塩水和物ジスチグミン臭化物製剤などと併用すると副作用が強く現れることがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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