副作用のない薬はない

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「副作用のない薬はない」の解説

副作用のない薬はない

 紙に表と裏があるように、薬には必ず効果と副作用があります。たとえば、アスピリン解熱・鎮痛作用をもちますが、胃痛出血などの消化器障害、めまい耳鳴りなどの聴神経障害、発疹ほっしん、むくみなどの皮膚粘膜障害などの副作用を招くおそれもあります。


 薬を使用するときは、その副作用をよく知って、できるかぎり防ぐことが必要です。副作用を招くおもな原因は次の通りです。


(1)用量が多すぎた場合:病気(腎臓じんぞう・肝臓の病気・機能の低下)や加齢でおきやすい。病気があるときはあらかじめ医師に伝えておく。


(2)併用した薬が原因の場合:自分が現在飲んでいる薬をよく医師に伝えておく。


(3)過敏症体質の場合:自分及び家族のアレルギー体質を医師に伝えておく。


(4)特異体質の場合:先天的に薬物の異常反応をおこすもので、ごくまれな遺伝的なもの。検査をして、その薬を代えてもらう。


(5)二次的副作用の場合:抗ヒスタミン剤のねむけのように、避けられない場合をいう。就寝前に服用する、副作用を抑える別の薬を併用するといった対策を、医師と相談する。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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