剰(漢字)

普及版 字通 「剰(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(旧字)剩
人名用漢字 12画

[字音] ジョウ
[字訓] あまる・あまつさえ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は乘(乗)(じよう)。(よう)の俗字とされ、唐宋以後に用いられる字である。〔説文字条六下に「物相ひ加するなり」とあり、〔段注〕に「今義訓して贅疣(ぜいいう)(無用のもの)と爲す。古義と小(すこ)しく異なり、~其の字を改めて剩に作る」とする。いま余剰、また「あまつさえ」の意に用いる。

[訓義]
1. あまる、あまり、のこり。
2. あまつさえ、そのうえ。

[古辞書の訓]
名義抄〕剩 アマル・アマレリ・スナハチ・アマリサヘ 〔字鏡集〕剩 アマレリ・アマサヘ・アマル・ノリ・スナハチ

[熟語]
剰哀剰員剰語剰銭・剰得剰熱剰弁剰余剰利
[下接語]
過剰・足剰・余剰・掠剰

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報